top of page

【 終演報告】Well-Windance Harmony Contemporary Dance Performance in Sapporo  原郷の風 ― MAKE BEYOND

11 時間前
読了時間: 8分

更新日:2 時間前





『原郷の風 ― MAKE BEYOND』終演のご報告と御礼


2026年9月18日(金)から20日(日)まで、札幌・生活支援型文化施設コンカリーニョにて開催いたしました、コンカリーニョ20周年提携企画『原郷の風 ― MAKE BEYOND』は、全5公演を無事に終えることができました。

ご来場くださった573名の皆さま、そして本公演の実現に向けてお力添えをいただいたすべての皆さまに、心より御礼申し上げます。



札幌で生まれた、新たな舞台


今回の公演は、北海道で生まれ育ち、舞踊とともに歩んできた私にとって、これまでの時間を振り返り、さまざまな出会いや再会を通して、新たな表現を生み出す機会となりました。

舞台には、世代も経験も異なるダンサー、音楽家、そしてワークショップを通じて参加した皆さんが集いました。

それぞれが歩んできた人生、積み重ねてきた舞踊への思い、そして今この瞬間の身体。

これまで各地で育まれてきた作品に、札幌で出会った人々の身体や感性が重なり、新たな『原郷の風』が立ち上がっていきました。

一人ひとりが自分自身の表現を持ち寄り、互いの存在を感じながら踊ることで、作品は新しい表情を見せてくれました。

そして、5回の公演は、それぞれ異なる時間となりました。

舞台に立つ人と、客席で見つめる人。その日、その場所に集った人々の間を、目には見えない何かが行き来し、毎回異なる「風」が生まれていたように感じています。


観客の皆さまから届いた声

終演後にお願いしたアンケートには、多くの温かな言葉や率直なご意見が寄せられました。

舞台上の身体や動きから伝わってきたものとして、次のような言葉が多く選ばれました。

  • 「強さ」80.4%

  • 「生命」67.4%

  • 「希望」60.9%

  • 「やさしさ」58.7%

  • 「つながり」56.5%

※アンケート回答者46名に対する割合。複数回答。

自由記述では、出演者一人ひとりの踊りや表情、ソロ・デュオ・群舞による身体の交わり、生の歌声とピアノ、光るバトンやビニールによって生まれた風や波、そしてフィナーレなど、さまざまな場面について感想をいただきました。

また、舞台と客席の距離の近さや、客席まで広がる素材の動きによって、自分自身も舞台空間の一部になったように感じたという声もありました。

観客の皆さまが、それぞれの感性や経験を通して作品を受け取り、言葉にしてくださったことを、とても嬉しく思っています。


身体を観ることから、自分自身の身体へ

今回のアンケートで、私たちが特に大切に受け止めたことがあります。

それは、舞台を観ることが、観客の皆さま自身の記憶や人生、そしてこれからの生き方へと思いを巡らせるきっかけになっていたことです。

出演者の身体に、大切な人の姿や、これまで歩んできた時間を重ねた方。

舞台を通して、自分自身の身体や、今後やってみたいことを考えた方。

そして、「自分も身体を動かしてみたい」「自分なりの表現を探してみたい」「誰かと一緒に何かを創ってみたい」と感じた方。

表現することについての問いには、次のような回答が寄せられました。

  • 「人によって、いろいろな表現があっていい」65.2%

  • 「身体そのものが表現になる」56.5%

  • 「誰かと一緒だから生まれる表現がある」54.3%

※アンケート回答者46名に対する割合。複数回答。


年齢も経験も異なる出演者が、それぞれの身体と人生を携えて一つの舞台に立つ。

その姿を観ることが、観客の皆さま自身の身体や表現の可能性へとつながっていたことに、大きな喜びを感じています。

観ることから、感じることへ。感じることから、自分自身の身体へ。そして、自分も何かを表現してみたいという思いへ。

今回の舞台で生まれたこうした小さな変化を、これからも大切にしていきたいと考えています。


一人ひとりに生まれた、それぞれの「風」

アンケートには、美しさや喜び、希望とともに、悲しみ、緊張、孤独、そして「不思議さ」や「怖さ」を感じたという声も寄せられました。

同じ舞台を観ていても、そこから受け取るものは一人ひとり異なります。

これまでの経験や記憶、その時の心や身体の状態によって、舞台からさまざまな風景や感情が立ち上がってくる。

その多様さもまた、舞台芸術が持つ豊かさの一つなのだと思います。

また、上演時の緊張感や公演時間についての率直なご意見もいただきました。こうした声にも丁寧に向き合い、今後の創作と上演に生かしてまいります。

今回、アンケートの最後に、次の問いを設けました。


「今日生まれた『風』を、言葉にするとしたら——。」


そこには、希望、記憶、つながり、変化、そして新たな一歩へと向かう思いなど、一人ひとりの言葉が綴られていました。

舞台で生まれた「風」が、観客の皆さまそれぞれの中で、また新しい意味を持ち始めていることを感じています。


一人ひとりの身体から生まれた『原郷の風』

今回の公演を通して、改めて強く実感したことがあります。

コンテンポラリーダンスは、一人ひとりの身体から生まれる表現であるということです。

一人ひとりが、これまで歩んできた時間を持ち、今ある身体で、今できること、今やりたいこと、そして今伝えたいことを表現する。

その表現を互いに見つめ、感じ、理解しようとし、伝え合う。

そうした関わりの中から共鳴が生まれ、その場の空気が変わり、やがて一つの舞踊作品として立ち上がっていく。

今回の『原郷の風』では、そのことを何度も実感しました。


そして、作品を創るということは、まず誰かが「この舞台で踊ろう」「この作品に参加しよう」「一緒に創ってみよう」と思い、そこに自分自身の身体を持って集まってくれることから始まるのだと、改めて感じています。


一人ひとりが出演を決めてくれたこと。


稽古場に足を運び、自分の身体と向き合い、仲間の身体を感じ、互いの表現を受け止めながら、ともに創り続けてくれたこと。

その一つひとつの意志と行動が、今回の作品を生み出してくれました。

私が思い描いた作品の世界も、出演者一人ひとりの感性や身体と出会うことで、思いもよらなかった表情を見せ、豊かに広がっていきました。

そして、そこに「この舞台を観てみたい」「この作品に出会ってみよう」と思い、劇場へ足を運んでくださった観客の皆さまがいました。


舞台に立つ人と、観る人。


それぞれの思いや時間が同じ場所で出会い、同じ瞬間を生きることで、作品はさらに新たなものとして立ち上がっていく。

舞踊作品は、こうした一人ひとりの意志と出会いによって生まれ、育まれていくものなのだと感じています。


ひとりでは生まれない風がある。でも、その風の始まりは、一人ひとりの身体にある。


今回の『原郷の風』をともに生み出してくれた出演者の皆さん。

この舞台で踊ろうと決めてくれたこと、自分自身の表現を持ち寄り、互いに伝え合い、作品をともに創り続けてくれたことに、心から感謝しています。

皆さん一人ひとりがいてくれたからこそ、今回の『原郷の風』が生まれました。

本当にありがとうございました。


この風の続きを

今回の公演を終えて、私自身にも一つの思いが生まれました。

「この作品を、もう一度上演したい。」

公演が終わった直後から、これほど強く、もう一度この作品に向き合いたいと思ったことは、これまであまりありませんでした。

今回集った出演者たちの身体、札幌という場所で生まれた時間、そして客席から届けられたたくさんの言葉。

その一つひとつによって、『原郷の風』は、これからも新たな表情を見せてくれるのではないかと感じています。

今回の5公演で生まれたものを大切にしながら、さらに人と出会い、場所と出会い、それぞれの人生と出会いながら、この作品を育てていきたいと思います。


ご支援・ご協力への感謝

本公演の実現にあたり、準備段階から本番まで支えてくださった生活支援型文化施設コンカリーニョの皆さま、後援・広報にご協力くださった関係機関・メディアの皆さま、ご支援をお寄せくださった皆さまに、改めて深く感謝申し上げます。

そして、舞台をともにつくり上げた出演者・スタッフ、ワークショップに参加してくださった皆さん、札幌で再会した懐かしい方々、新たに出会った皆さまに、心より御礼申し上げます。

何より、劇場へ足を運び、私たちと同じ時間をともにしてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

一般社団法人Well-Windは、これからも「創る人と観る人をつなぐ」という理念のもと、人と人、地域と世界、過去と未来をつなぐ舞台芸術の創造に取り組んでまいります。


舞台は終わりました。でも、風はまだ巡っています。

舞台で生まれたものが客席へ届き、客席で生まれたものが、また私たちのもとへ返ってくる。

その行き来もまた、『原郷の風』の続きなのだと思っています。

公演アンケートは、引き続き皆さまからの声をお待ちしております。

どの場面が心に残ったのか。どのような感情が生まれたのか。自分自身の身体や、これまで歩んできた時間を思う瞬間はあったのか。

うまく言葉にならなくても構いません。

「今日生まれた『風』を、言葉にするとしたら——。」

皆さまの中に生まれた「風」を、ぜひ聞かせてください。



いただいた声を、これからの創作へとつなげてまいります。

そして、またいつか、その風が交わる場所でお会いできることを楽しみにしております。

また、この風の続きを一緒に創りましょう。



2026年10月

一般社団法人Well-Wind代表理事・芸術監督清水フミヒト





Well-Windance Harmony

Contemporary Dance Performance

 in Sapporo


 原郷の風 ― MAKE BEYOND


「その風は、記憶に届く瞬間のために生まれた」



期日:

2026年9月18日(金)19:00 開演

2026年9月19日(土)13:00 開演/16:00 開演

2026年9月20日(日)11:00開演/15:00  開演 



会場:生活支援型文化施設コンカリーニョ  

〒063-0841 北海道札幌市西区八軒1条西1-2    

TEL011-615-4859



構成・演出・振付:清水フミヒト

出演:

上原 由美子、桝谷 まい子、鎌田 浩子、矢萩 もえみ、黒田 美幸、西園 美彌、辻 梨花、丹治 碧海、笹島 愛結羽、八木 玖、田中 幸来、米村紗菜子、桝谷 春輝、石井 辰哉、紫竹 康太、堀尾 健二

桝谷 博子

佐川 慶(ピアニスト)

髙橋あすか(バトントワラー)

 Eriko T. Murray(ソプラノ歌手)


スタッフ

舞台監督:坂本由希子

照明:大橋榛名

音響:望月健太郎

美術:藤沢レオ

写真・映像記録:小牧寿里

衣装:本柳里美、岩戸洋一

宣伝写真:スタッフ・テス


後援:北海道、札幌市・札幌市教育委員会、一般社団法人現代舞踊協会







【一人ひとりの身体から生まれた『原郷の風』】







 
 
 

コメント


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

Copyright 2016 Fumihito Shimizu All Rights Reserved.

bottom of page